反町監督OA枠で大久保の招集正式決定

- リーグ開幕戦への抱負を語る神戸FW大久保
8月の北京五輪に出場するU-23(23歳以下)日本代表・反町康治監督(44)が24日、年齢制限外のオーバーエージ(OA)枠で、日本代表FW大久保嘉人(26=神戸)の招集を正式に決めた。クラブ側が過密日程と右ひざ痛再発を懸念し、選出拒否の姿勢を打ち出していたが、大久保本人の五輪出場への強い意欲と実力を評価。日本協会側も神戸へ協力を要請した。これで、G大阪MF遠藤とともにOAの2枠が確定。30日発表の代表候補合宿(7月7日~9日)で初招集する。
世界舞台で結果を出すために、信念を貫いた。五輪イヤーを迎えてから、OAの有力候補として考えていた大久保。神戸側が招集に難色を示しても、得点力アップが最優先課題の現状を踏まえ、譲歩するわけにはいかなかった。この日、都内の日本協会を訪れた反町監督は「オレも(新潟監督を)やっていたから、クラブの事情はよく分かる」としながらも、強い口調で話した。
反町監督 オレが何のために、2月のJリーグ監督会議や強化担当者会議に顔を出したのか。選手の具体的な名前まで出して、招集する可能性があると伝えてきた。起こり得るすべてのことをやった。
チーム発足から約2年、ベスト布陣を組めなくても、クラブのリーグ日程や選手のコンディションに配慮しながら招集を繰り返してきた。W杯予選に臨むA代表にも配慮し、OA選手についてはすべて水面下で交渉を重ねてきた。1次リーグ敗退に終わった04年アテネ五輪の悔しさを胸に「北京五輪に出たい」と強く希望する大久保本人の意向も直接確認していただけに「オレは一切(神戸の反対意見には)ノータッチ」と押し切った。
23日までにスタッフ会議などを通して、遠藤と大久保のOA枠での招集を決めた。W杯3次予選で退場処分となった大久保の出場停止はあと1試合残っているが、五輪には適用されないことも確認済み。これを受け、協会もクラブ側へ協力を再要請した。田嶋専務理事が「Jリーグ期間中の五輪への協力は以前からお願いしてきたこと。招集に関しては今更覆らないし、強制力がある」と話せば、小野技術委員長は「近日中に発表するし、神戸側とも発表の段取りやタイミングを話し合っている」と明かした。
30日には、五輪代表候補合宿メンバー20数人(本大会は18人)を発表予定。反町監督は「(合宿に)OAを呼ぶ可能性については、以前から話している通り」と話し、大久保や遠藤にも参加してもらうつもりだ。【山下健二郎】
[2008年6月25日8時26分 紙面から]
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