遠藤熱下がらず検査入院、合宿参加絶望的
北京五輪代表の暗雲が広がった。年齢制限外のオーバーエージ(OA)枠で招集が決まっていたG大阪MF遠藤保仁(28)が2日、発熱により検査入院し、7日からの代表候補合宿への参加が絶望的になった。同代表の反町康治監督(44)は同日、ナビスコ杯準々決勝第1戦鹿島-清水戦を視察も、スコアレスドローで収穫は乏しかった。神戸FW大久保のOA招集断念に続き、五輪世代選手のアピール不足、遠藤のダウンと不安材料が重なっている。
当初は軽い体調不良とみられていた遠藤の症状が、悪化してしまった。6月30日に発熱してから3日目のこの日も熱が下がらず、ナビスコ杯準々決勝横浜戦を欠場。自宅で静養していたが、原因が判明しないため、クラブ側の判断でこの日、急きょ西宮市内の病院に検査入院した。G大阪の柳田ドクターは「発熱が続くので入院させた。まずは、体温が落ち着くのを待たなければ」と復帰のめどが立たない状況を説明した。
遠藤の状態に、周囲が慎重になるのには理由がある。06年秋には疲労が蓄積して発熱し、ウイルス性肝炎で長期離脱。今回も疲労から発熱しているだけに、クラブも再発を恐れている。柳田ドクターは「それ(ウイルス性肝炎の可能性)を踏まえてということですが、今のところは大丈夫と聞いている」という。
だが、予断は許さない。関係者によると、この日午前に体温は一時、36度台にまで下がったが、その後再び発熱。西野監督も「1度はよくなったようだが、少し悪化した。正確なことはまだ聞いていないが、状況はよくない」と表情を曇らせた。退院時期は未定。長期化すれば、五輪辞退の可能性も出てきた。
遠藤は、年齢制限外のオーバーエージ(OA)枠で8月の北京五輪出場が内定している。7日から3日間の代表候補合宿に参加予定だったが、現段階では難しく、招集辞退が濃厚。唯一のOAを加え、この合宿で23歳以下の選手と戦術面を煮詰める予定だった反町監督の強化プランも、修正を強いられる。1次リーグ突破と40年ぶりのメダル獲得を目指す五輪代表にとって、予期せぬ事態に陥った。
[2008年7月3日8時42分 紙面から]
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