反町監督OAなしで戦う遠藤抜き覚悟

- 大きな短冊の前で合宿するU-23日本代表の反町監督(左)と選手
世界舞台は「純・北京世代」で戦う。北京五輪代表の反町康治監督(44)が7日、年齢制限外のオーバーエージ(OA)枠を採用せず、23歳以下の選手だけで五輪本番に臨む覚悟を決めた。千葉県内で最終メンバー選考を兼ねた合宿をスタート。ウイルス性感染症で入院中の日本代表MF遠藤保仁(28)の五輪招集が絶望的となり、OA抜きでのチーム編成、戦術構築に見切り発車した。最終登録メンバーは今合宿終了後、14日に発表する。
いつまでも嘆いているわけにはいかない。1次リーグ初戦の米国戦をちょうど1カ月後に控えたこの日、反町監督は練習の冒頭、ピッチ上で約3分間のミーティングを行った。練習内容の説明をひと通り終えると、選手の顔を見つめながら言った。「気を引き締めてくれ」。遠藤の病状や今後のOAについてはあえて控えたが、選手たちもそのひと言で覚悟を決めた。
本来ならば、大久保と遠藤の2人のOAを含めて「五輪仕様」のチームに仕上げるはずだった。だが、大久保はクラブ側との調整がつかず、遠藤も回復のめどが立たない状況。同監督は立場上「まだ、遠藤の体調次第」と明言こそ避けたが、「呼んですぐ融合できるか分からない。オールスターで戦うのではなく、2年間築き上げたものを土台にしたいという気持ちが強い」と、23歳以下の選手だけで準備を進めていく気持ちを固めた。
6日にJリーグ戦に出場した選手以外は、約2時間フルメニューを消化。素早いパス回しからDFの裏を突く動きを徹底した。OA不在を「発奮材料にしてほしい」という反町監督のメッセージがこもっていた。本田圭が「遠藤さんがいれば確実によくなるが、サッカーはそれだけじゃない。オレが周りにいろんなものを要求してやる」と言えば、本田拓も「OAがいなかったからだ、なんて絶対に言われたくない」と闘志を燃やした。
96年アトランタ大会以来、3大会ぶりに五輪世代だけで臨む五輪。今合宿に招集された19人に、故障でリハビリ中の日本代表DF長友(東京)、柏木や青山敏(ともに広島)らJ2勢を加えたメンバーが、最終選考の対象になる。逆境をバネに、突き進んでいくしかない。【山下健二郎】
[2008年7月8日8時46分 紙面から]
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