反町日本切り札は「岡ちゃん」/練習試合

- 練習試合の後半、ドリブルで攻め込んだFW岡崎(撮影・蔦林史峰)
<練習試合:北京五輪代表候補4-0千葉サテライト>◇9日◇千葉県内
反町ジャパンの「岡ちゃん」が、五輪1次リーグ突破のキーマンに名乗りを上げた。北京五輪代表は千葉合宿最終日の9日、J1千葉と練習試合を実施。中盤に緊急コンバートされたFW岡崎慎司(22=清水)が、自らの2ゴールを含む全4得点に絡み、14日発表の最終メンバー生き残りへ猛アピールした。年齢制限外のオーバーエージ(OA)でG大阪MF遠藤の招集が絶望的となったが「司令塔・岡崎」の新オプションで活路を切り開く。
覚悟はできていた。右サイドハーフでピッチに立った岡崎は「自分の力をチームに役立てるために、何をすべきか考えていた」とFWの肩書を捨て去った。後半15分、ドリブル突破でDFを引きつけ、右サイドを駆け上がった細貝へパス。森本の先制点を導いた。2分後には中盤でボールを奪い、ドリブルから右足シュートで追加点。前半無得点のチームに息を吹き込んだのは、岡崎だった。
中盤でのゲームメーク役を期待された遠藤が、ウイルス感染症のため合宿招集を辞退。五輪本大会も絶望的な中、新たな戦術プランが必要だった。反町監督は「最終登録メンバーは18人。いろんなポジションをできた方がいい。守備への意識が高く、長い距離を走ってゴール前にも入っていける。岡崎は面白い」と手応えをつかんだ。
試合終盤にベンチから「前へ行け」と指示が出ると、岡崎はサイドからトップ下へポジションを移動。後方からのパスをはたきつつ、前方にスペースがあればクルリと体を反転してドリブル。チーム全体のベクトルをゴールへ向けた。32分には左CKの折り返しに頭で合わせ、2得点目。本田拓は「ターンが速くてうまいし、やりやすい。これまでより中盤でのタメもできていた」という。遠藤不在の穴が、埋まった。
反町ジャパンでは通算9試合無得点。5月末のトゥーロン国際で負傷し、6月の親善試合カメルーン戦も欠場と出遅れた。競争の激しいFWでは、メンバー選考の当落選上にある。岡崎は「FWへのこだわりはありません。チャンスだと思って、必要とされる場所で頑張りたい」と話す。故障離脱中、代表戦や欧州選手権の映像でイメージを膨らませていた。
明るく前向きな性格で、昨年のアジア予選中もムードメーカーとしてチームを支えた。同僚から「岡ちゃん」の愛称で慕われる男が、OA不在の苦境に立つ反町ジャパンの光になった。【山下健二郎】
[2008年7月10日9時15分 紙面から]
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