香川御前試合で北京への思い魅せた/J2

- 前半、仙台MF梁(左)と競り合うC大阪FW香川
<J2:仙台0-0C大阪>◇第26節◇13日◇ユアスタ
14日の北京五輪代表メンバー18人の発表を前に、候補者が“最後のお願い”を繰り広げた。J2C大阪MF香川真司(19)は、同代表の反町康治監督(44)が視察したアウェー仙台戦でフル出場。積極的なプレーで及第点を得た。試合は0-0で引き分けたが、チームも2位浮上。平成生まれ初のサッカー五輪代表誕生の瞬間を待つ。
第2の故郷で香川が躍った。後半3分、ゴール前にスルスルと侵入、左足でシュートを放つ。ボールはクロスバーを越えたが、攻撃力の高さを見せつけた。その後も攻撃を仕切った。「悔しいっすね。勝てなくて。自分が決めていれば、勝てた」と19歳の若武者は反省を忘れなかった。
北京五輪メンバー発表前日の最終試験。反町監督が視察に来たのも期待の現れだ。激しいマークに苦しんだが、最低限の仕事はした。反町監督は「久しぶりに見たのでね。悪くはなかった。後半の方がよかったね」と及第点を与えた。香川は「見に来たのは、あまり意識しなかった。もっと平常心でプレーしたかった」と振り返った。
仙台で宮城・八乙女(やおとめ)中1年から黒川高と、約5年過ごした。高校時代に世話になった先生15人を招待した。その中の1人、高1時の担任で体育を担当した三浦祐司教諭(38)はバスケットボール元日本代表選手。神戸の乙木(おとぎ)小5年時に神戸市のバスケットボール大会で優勝したこともある香川にとって、大きな影響を受けた元トップアスリートの1人。「僕が香川に自慢話をしていた。代表になっても、おごらないのが、あいつのいいところ」と恩師は教え子のプレーを笑顔で見守った。
香川はしみじみと言った。「仙台でプレーして気合が入りすぎたかな。色々、お世話になった人に、自分のプレーを見せることが恩返しと思ったから」-。今季はC大阪と、A代表で大車輪の活躍を見せてきた。もうやるべきことはやり尽くした。「北京への思いは当然ある」という力を込めた。平成生まれ初の五輪代表誕生へ。吉報を信じて、待つのみだ。【奈島宏樹】
[2008年7月14日11時27分 紙面から]
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