反町日本守備不安ミスから失点/壮行試合

- 前半、トンプソンに先制点を奪われ、あおむけになるGK山本、DF吉田
<北京五輪男子壮行試合:日本2-1オーストラリア>◇24日◇兵庫・ホームズスタジアム神戸
就任31戦目で初の逆転勝ちとはいえ、手放しで喜ぶわけにはいかなかった。前半34分。最も避けなければならない先制点を奪われると、両腕を組んで戦況を見守っていた反町康治監督(44)は、力が抜けたようにベンチへ腰を下ろした。自陣ゴール前でDF陣がお互いの距離感を誤ってパスミス。相手にボールをかっさらわれてマークも寄せきれず、FWトンプソンにフリーでシュートを許した。
最終メンバー18人だけで初めて臨んだ一戦。しかも「相手は身長が高く、セットプレーにも強い。米国にも似ている。守備の組織化を徹底したい」と五輪1次リーグ初戦を想定していた。後半2分にはペナルティーエリア内で、相手のクロスボールをクリアミス。至近距離からシュートを浴びた。5月末のトゥーロン国際でイタリアを、6月の親善試合でカメルーンを完封して手応えをつかんでいただけに、吉田が「軽率だった」と猛省すれば、指揮官も「セットプレーは防げたけれど、準備が不足していた」と引き締めた。
限られた枠のなかでDFを6人選出するなど「日本版カテナチオ」を掲げる反町ジャパン。五輪本番で対戦する米国、ナイジェリア、オランダの強豪国はOA選手をそろえて待ち構える。「逆転勝ちよりも、先制してさらに2、3点取る展開にしたい」。前回04年アテネ五輪では、初戦のパラグアイ戦で開始5分に失点。ショックが尾を引き、1次リーグ敗退に追い込まれた。わずかなミスが命取りになりかねない世界舞台。反町ジャパンが、本番を前にしっかりと足元を見つめ、出直す。【山下健二郎】
[2008年7月25日9時5分 紙面から]
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