反町日本開始と同時に猛攻だ/練習試合

- 名古屋との練習試合は非公開(撮影・たえ見朱実)
<練習試合:北京五輪日本代表3-1名古屋>◇3日◇瑞穂陸◇30分ハーフ
反町ジャパンが「史上最速の先制攻撃」で、五輪白星スタートを狙う。北京五輪代表は名古屋合宿最終日の3日、J1名古屋と30分ハーフの練習試合を非公開で行い、3-1で快勝した。五輪1次リーグ初戦で対戦する米国戦をイメージし、キックオフと同時に猛攻。前後半ともに、森本貴幸と豊田陽平のFW陣が開始10分以内にゴールを決めた。猛暑の世界舞台で早々と主導権を握る必勝パターンが、完成に近づいた。同代表は4日、中国・天津へ出発する。
思い描いていた五輪での戦いが、結果という形になって表れた。反町監督からの指示を待つことなく、選手全員で「キックオフと同時にガンガン行こうぜ」と話し合って臨んだ、五輪開幕前の最後の対外試合。前半10分、中盤で激しくボールを奪ってMF本田圭がドリブルで突破すると、相手DFと交錯した際のこぼれ球をFW森本が蹴り込み、先制点を挙げた。気温35度近い猛暑での戦いを考慮して、狙って奪った主導権だった。
前半終了間際に同点に追いつかれても、ひるまない。後半3分にはFW豊田が押し込んだ。名古屋の元日本代表DF米山が「攻撃に迫力を感じる時間帯がありましたね」と舌を巻くほど、試合の立ち上がりに集中して奪った2ゴール。主将を務めるDF水本が「先に点を奪えば、相手のゲームプランも崩れる。これまで開始15分以内に得点できていない。歴史と記録を塗り替えたい」とチームの思いを代弁した。
23歳以下の年齢制限が設けられて以来、日本の五輪での最速ゴールは、04年アテネ大会1次リーグ第2戦のイタリア戦で阿部(浦和)がマークした前半20分。同初戦パラグアイ戦の小野(23分)が続く。だが、いずれも同点弾で、それまでに試合開始から10分以内に失点して守備陣が混乱し、連敗。1次リーグ敗退に終わった。先に得点を奪われる恐ろしさは、歴史が物語っている。
攻守両面での活躍が期待されてるDF長友が「暑い中での戦いでは、主導権を握らないとつらい」と話せば、MF梶山も「今日は狙い通りの形をつくれた」と胸を張った。
香港で親善試合を重ねる、米国の情報も耳に入っている。MF本田拓は「かなり気候の違いに苦しんでるみたいですね」という。体格差で劣る分、先制パンチで揺さぶれば、相手から反撃の体力も奪える。反町監督は「選手たちは五輪での戦い方を分かっている」とうなずいた。いざ、決戦の地へ。国内最後の調整で得られた収穫は大きかった。【山下健二郎】
[2008年8月4日8時27分 紙面から]
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