厳戒なでしこ15日中国戦へ会見拒否

- リラックスムードのMF沢(左から2人目)ら(撮影 P・ヌッチ)
【秦皇島(中国)14日=山下健二郎】なでしこジャパンが、厳戒態勢で初の五輪ベスト4進出に挑む。サッカー女子の日本代表が、15日の準々決勝で開催国の中国と対戦する。試合前日は集中した環境で練習するため、周囲をシートで覆った会場で非公開。中国メディアの過熱取材を避けるため、大会側からの公式会見の打診も断った。当日は約3万人の地元観衆が駆けつける見込みで、「完全アウェー」の重圧をはねのけて大一番に臨む。
決戦を翌日に控え、緊張感が高まった。選手がリラックスした雰囲気で練習する一方、代表スタッフは「選手たちのプレッシャーを少しでも軽減したい」と、試合に集中できる環境づくりに神経を費やした。
まずは、周囲のフェンスをシートで覆った練習場を確保。報道陣への公開は冒頭の15分間だけにし、戦術を煮詰めた。会場には中国人関係者の出入りが可能なため、撮影されないようチェック。さらに、今回は中国代表と同じ宿舎を利用しているため「ミーティング中でも扉が開くことがあるので」と、出入り口付近に見張りを置いたという。
この日は国際サッカー連盟(FIFA)側から公式会見を開くよう打診があったが、スタッフは「試合と関係のない質問が集中するかもしれない」と断った。15日は終戦記念日。中国メディアによる日中間の政治や歴史に関する取材が、選手に心理的な負担となるのを避けたかった。
FIFAの見解では当日、3万2350人収容の競技場に3万人の地元観衆が来場する。激しいブーイングは必至。沢は「声が通りにくいかもしれないので、みんなで意識してコミュニケーションを図りたい」とイメージした。
中国には通算4勝6分け16敗と負け越しているが、04年アテネ五輪後は3勝1分け1敗。佐々木監督は「やりにくい相手ではない。自信を持って我々のサッカーをやりたい」と完全アウェーの戦いを制し、メダルへの道を切り開くつもりだ。
[2008年8月15日9時1分 紙面から]
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