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なでしこ「北京の奇跡」で池田有終の銅だ

 サッカー女子の日本代表DF池田浩美(32=TASAKI)が、現役生活の集大成をメダルで飾る。同代表は、21日の3位決定戦で世界ランク2位の強豪ドイツと対戦。20日、北京市内で最終調整を行った池田は、今季限りでの現役引退を視野に、代表でのラストマッチに臨む覚悟を決めた。日本サッカー界にとって、68年メキシコ五輪男子の銅以来、40年ぶりのメダルへ。がけっぷちからはい上がってきたなでしこジャパンの主将が「北京の奇跡」を呼び起こすつもりだ。

 悔いを残したくはない。決戦を翌日に控えた最終調整。池田は激しくポニーテールを振ってボールを追いかけ、大声でパスを呼び、力を込めてシュートを放った。「最後の五輪になるのは確実です。サッカー人生のすべてをかけたい」。練習の締めくくりには、ピッチで全選手とスタッフがそろって記念撮影。既に感極まって両目を赤くする仲間と、ラストマッチへの気持ちを高めた。

 97年6月8日のキリン杯中国戦(国立)で代表デビューして以来、約11年2カ月。小柄な分、強い精神力と抜群の運動量で世界の強豪と戦ってきた。女子代表史上初のベスト4進出を成し遂げ、ようやく巡ってきたメダル獲得へのチャンス。相手は過去6戦全敗で、世界ランク2位の強豪ドイツだが「うれしくて、泣けたらいい。何とか最後にもう1回、勝って終わりたい」とあきらめていない。

 年齢を重ねて若手も台頭し、女子サッカーも世代交代の時期に入った。昨年には結婚もした(旧姓磯崎)。04年アテネ五輪以降は毎年、引退の2文字が頭に浮かび、家族との話し合いが続いていた。だが、メダルへの思いと仲間のためにプレーを続けてきた。「今後のことは、明日の結果次第ですね。ドイツにメタメタにやられたら分かりませんよ」とおどけたが、既に代表ジャージーとともに、今季限りで現役に別れを告げる覚悟はできている。

 ともにチームを支えてきたエース沢も「試合が終わったら、もう走れなくなるまで走りたい」と思いをぶつけるつもりだ。池田はその沢に続く代表通算歴代2位の119試合目。「なでしこ卒業」を有終の美で飾るべく、女闘士が最後のピッチに立つ。【山下健二郎】

 [2008年8月21日7時56分 紙面から]


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