U22代表、波状攻撃でカタールに勝つ

- カタール戦を前に軽快な動きを見せるDF内田(撮影・ たえ 見朱実)
攻めて、攻めて、攻め勝つ。U-22(22歳以下)日本代表が今日12日、北京五輪アジア最終予選でC組首位のカタールと対戦する。同代表は11日、国立競技場で最終調整を実施。反町康治監督(43)は、引き分け以下なら五輪出場権がかすむホーム決戦に備え、DF内田篤人(19=鹿島)を前線に押し上げ、FWとトップ下の総勢5人を軸に「波状攻撃」を仕掛けるプランを用意。守備重視で引き分けた8日サウジアラビア戦から一転、指揮官の去就とチームの命運をかけて勝ち点3を取りに行く。
ウズウズしていた気持ちを、一気に晴らす。カタール戦を翌日に控えた公式練習。内田は指揮官と同僚たちから託された「秘策」を胸に、攻守両面で周囲との連係プレーを確認した。五輪予選C組で首位に立ち、本大会出場へ前進するためには、勝つしかない正念場。「4バックだとフリーで(前線に)上がれる。クロスの質を高めて得点に絡みたい」。DFの枠を飛び越え、ゴールに迫る決意だ。
50メートル走5秒台後半を誇る「快足王子」。スピードはもとより、運動量を発揮して、最後方から抜群のタイミングで前線に顔を出す。ただ、反町ジャパンで先発デビューした8日のサウジアラビア戦は、猛暑のアウエー戦で引き分けを狙う「省エネ戦術」。持ち味を封印し「我慢して前に行かなかった」と物足りなさを感じていた。
勝利がノルマとなる今回は違う。反町監督は「遠征でいない間に、日本はすっかり秋になった。気候が変わればサッカーも変わる」と攻撃の比重を高めるつもりだ。森島や家長、水野らで構成する3トップの下に、梶山、柏木の攻撃的なMFを配置。さらに「晃樹さん(水野)に1対1の勝負をしてもらって、僕がアクセントを付けられれば」と、内田が本来よりも高い位置からオーバーラップを狙う。
4バックの一翼が前掛かりになれば、相手にカウンターのチャンスを与えかねない。それでも伊野波は「サウジ戦と違って、点を取らないといけない。ウッチー(内田)をなるべく前に張らせて、後ろはオレたちが守ればいい」とイメージを膨らませた。
ホームで引き分け以下なら、各組1位のみが五輪切符を手にできる最終予選でカタールにアドバンテージを与え、指揮官の去就にも影響しかねない。反町ジャパンが、FWからDFまで一体となった波状攻撃で、キバをむく。【山下健二郎】
[2007年9月12日9時43分 紙面から]
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