平山が練習試合の韓国戦で右足弾

- 韓国との練習試合を終え、猫の横を引き揚げるFW平山(撮影・鹿野芳博)
【ドバイ(UAE)14日=山下健二郎、奈島宏樹】反町ジャパンのエースが、復活への大きな1歩を踏み出した。U-22(22歳以下)日本代表FW平山相太(22=東京)が13日(日本時間14日未明)、U-22韓国代表との練習試合に出場。後半26分、内転筋痛のため「封印」していた右足シュートで追加点を奪い、3-0勝利に貢献した。故障の不安を吹き飛ばす一撃で、先発復帰を狙う、17日の北京五輪アジア最終予選カタール戦(ドーハ)へ弾みをつけた。
五輪予選の大一番を前に、どうしても試しておきたかった。非公開の日韓戦。関係者によると、平山は後半26分、李のドリブル突破に呼応してゴール前に猛ダッシュして、相手GKが飛び出した瞬間に横パスを受け、右足で蹴り込んだという。「足は大丈夫。相手が強い、韓国戦で決められてよかった」。地面でボールが弾む当たり損ねの一撃でも、手応えはつかんだ。
五輪2次予選で5戦5得点の不動のエースが、最終予選の最近2試合は森島に先発を譲った。原因は右足の不調。8月上旬に内転筋を痛めて以来、東京原監督からも「無理しなくていい」と言われ、クラブの練習でもシュートは左足に限定していた。Jリーグ後半戦の10試合は、すべて後半途中からの短時間出場だったが「チームが勝てればいい。自分のやるべきことを全力でこなすだけ」と左足(4)と頭(1)で5得点を挙げた。「右足解禁」の時を待った。
連日の治療と筋力強化が実り、今遠征前には痛みが消えた。前線で味方のパスを引き出す動きも増え、8月15日磐田戦でPKを決めて以来、約2カ月ぶりの右足ゴールにつながった。「相手のプレスは速かったけれど、そこで自分たちがどうするのか。少ないチャンスの中で、うまくやれたことがあった」。予選B組首位に立ち、ベストメンバーを組んだ永遠のライバル韓国との対戦で、自信を取り戻した。
カタール戦に引き分け以上なら、最終戦を待たずに次のベトナム戦で五輪出場が決まる可能性がある。平山の復調は、最終予選3試合で計2点と得点力不足に悩むチームにとっても、何よりの追い風となる。「まだ練習試合。次が本番ですから」。エースの冷静さは心強い。【山下健二郎】
[2007年10月15日9時20分 紙面から]
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