反町ジャパン超攻撃サッカーで五輪切符を

- 会見で気合の表情を見せる反町監督(撮影・鹿野芳博)
引き分けなんていらない。反町ジャパンが「超攻撃サッカー」で北京への扉を開く。U-22(22歳以下)日本代表が今日21日、北京五輪アジア最終予選最終戦でサウジアラビアと対戦。20日の公式練習で、攻守の素早い切り替えからDF陣まで前線に駆け上がる全員攻撃を確認した。引き分け以上で4大会連続の出場権を獲得できるが、あえて優位を捨て、勝利のみを目指す。ホームの歓声を背に強豪との一騎打ちを制し、来年8月の五輪本大会でも通用する力を見せつける。
やるべきことは、すべてやった。寒空の国立競技場に、練習の締めくくりを告げる、選手たちの威勢のいい手拍子が鳴り響いた。チーム発足から約1年3カ月の年月を経て、いよいよ迎える最後の決戦。反町監督は「今まで日本がやってきたサッカーを表現する。ベスト以上のパフォーマンスで結果を出したい」と力強く言い放った。
試合前日の最終調整で確認したのは、戦いの「原点」だった。約1時間半、サウジアラビアのカウンター攻撃を自陣で食い止め、素早く攻撃に展開する動きを徹底した。少ないボールタッチでパスを回す間、最後方のDF陣も前線の攻撃スペースへ駆け込む。守備が手薄になるリスクを冒してでも全員で連動して攻め、守る。GK西川は「ホームでの最終戦ですから、勝ちたい。みんなの気持ちも1つ。守りの心配はありません」と胸を張った。
10月17日カタール戦が教訓となった。先制点を奪ったことで守りに入り、まさかの逆転負け。「弱気」な姿勢をつけ込まれた。水本は「カタールに負けたことで、アジアの厳しさを分かった気がする。これまで自分たちがやってきた戦いではなかった」と振り返る。最終戦は引き分け以上なら、念願の五輪切符を手にできる。本来ならば手堅く戦ってもいい。それでも「引いて守ることは考えていない。DFも前のスペースが空いていたら、自分でボールを運ぶ。全員攻撃です」。伊野波も、選手たちの総意を代弁した。
ポジションに関係なく攻守にわたって「人もボールも動くサッカー」は、反町ジャパンが、病魔と闘う日本代表オシム監督とともに追求してきたスタイル。「今までやってきたことは間違いじゃない。集大成をお見せしたい」。反町監督は五輪本番でも通用する力を見せつけて、切符をつかむつもりだった。【山下健二郎】
[2007年11月21日9時22分 紙面から]
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