平山2戦連発!足元にも自信/五輪予選

- 前半、ゴール前に飛び込むFW平山(撮影・鹿野芳博)
<北京五輪アジア2次予選:日本2-1マレーシア>◇B組◇14日◇マジリス・バンダラン・ペタリンジャヤ競技場
【クアラルンプール(マレーシア)14日=山下健二郎、奈島宏樹、広重竜太郎】 北京世代のエースが、過酷なアウエーの地で、確実に仕事をこなした。U-22(22歳以下)日本代表のFW平山相太(21=東京)が、北京五輪2次予選マレーシア戦で先制ゴールを奪った。前半13分、右クロスに右足で合わせると、GKのこぼれ球に詰め寄り、再び右足で蹴り込んだ。2月28日の香港戦に続く2試合連続ゴール。日本がエースの活躍で連勝を飾った。
ストライカーの嗅覚(きゅうかく)を研ぎ澄ませて待ち構えた。前半13分、右CKのチャンス。平山は「相手のDFにボールが当たらなければ、オレのところに来る」と自分自身に言い聞かせた。予感は当たった。MF本田圭の低弾道のキックが、DFの間をすり抜けると、すかさず右足でシュート。「まだだ」。GKがはじくと読んで、さらに踏み込み、こぼれ球を思い切り1メートル半先のゴール目掛けて蹴り込んだ。
初戦の香港戦に続く、2試合連続ゴール。「試合の序盤で点を決めたい」という宣言どおりの仕事だった。ゴール前の芝が荒れ、試合開始直前にはスコール。ぬかるむピッチに苦しみながら「雨でボールが滑らないので何とかしたかった」と打開策を探った。時折、ポジションを下げて味方のパスを引き出すと、事前に用意していたミドルシュートを捨てて、ゴール前で勝負。相手の守備網を引き付けて、チーム全体の押し上げを図った。後半17分には、右サイドでボールを追った相手を突き飛ばして警告を受けるほど、闘志むき出しで戦った。
マレーシアには、苦い思い出があった。U-19代表で出場した04年10月のアジアユース準決勝、韓国戦。同点で持ち込まれたPK戦で、平山はキックを失敗した。「あのときのことは、今でも覚えてます」。因縁の地で迎えた五輪予選。自らの足で勝利を導き、自分自身にけじめをつけた。
Jリーグ戦直後の遠征だけに、疲労はピーク。運動量の低下で、後半30分にベンチへ退いた。試合中に右足に張りを感じながらのプレーだったが「動きが少なかった。これから全部、勝つつもりでやらないと」と次なる戦いを見据えた。28日には再び五輪予選で、2次リーグ最大のライバル、シリアをホームに迎える。「まだまだ、これからが勝負。大丈夫です」と胸を張る平山。若き日本のエースが得点を重ね、北京への道を突き進む。【山下健二郎】
[2007年3月15日9時0分 紙面から]
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