家長、正念場シリア戦で攻撃の核に

- U-22日本代表の前日練習でスライディングを見せるMF家長
MF家長昭博(20=G大阪)が、「和製メッシ」と呼ばれる華麗なプレーで、攻撃陣をけん引する。U-22(22歳以下)日本代表は28日、北京五輪アジア2次予選で最大のライバルシリアと対戦。前日の27日は、試合会場の国立競技場で最終調整した。24日ペルー戦でA代表デビューした家長は、3トップの一員として先発濃厚、攻撃の核と期待されている。また、FW平山相太(21)には、同予選3戦連続ゴールがかかっている。
家長がその才能を最前線で発揮する。持ち味は切れのあるドリブルと、サイドバックからFWまでできる「ポリバレント」(多様性)だ。サイドから仕掛けることも、中盤でのゲームメークも、シュートも自在。過去2戦では中盤とFWのスペースが空いて機能しなかった3トップ布陣の「潤滑油」になる。「得点に絡むことを意識している」と燃えている。
G大阪ではDF宮本(現ザルツブルク)らを相手に真剣勝負をして、得意のドリブルに磨きをかけた。西野監督から「トップパフォーマンスはメッシより上」と言われて以来「和製メッシ」と呼ばれるようにもなった。右サイドに流れドリブルで突破し、左足でシュートを狙うプレーが最も得意。1歳年下で同じ左利きのアルゼンチン代表の天才FWとの共通点だ。2次予選では2戦連続アシスト中だが「アシストよりもゴールの方がうれしい」と「代表初得点」も狙う。
24日のペルー戦でA代表デビューも果たした。中村俊、高原の欧州組について「雑談しかしなかったけど、本当にうまいと思った」と世界レベルを肌で知った。後半40分から出場。ドリブル突破でチャンスをつくり、オシム監督から「残り5分の内容がよかった」と絶賛された。もちろん本人は「5分だけのプレーを評価されても仕方がない」と満足することなく「A代表での経験を糧にしたい」と意気込んでいる。
この日の練習終了後に充実した表情を浮かべていたのは自信の表れだ。今合宿では平山、李と流れ中で次々とポジションを入れ替え、相手DFを幻惑する動きを徹底した。シリアDFを崩すイメージは出来上がっている。FW李は「家長が入ることで、攻撃はより自由な形になることができる」と、その効果を証言する。勝てば2次予選突破に大きく近づく大一番。家長が勝利の鍵を握っている。【奈島宏樹】
[2007年3月28日8時55分 紙面から]
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