本田圭あざやか魔球FK弾/五輪予選

- 後半、直接FKでチーム3点目のゴールを決める本田圭(共同)
<北京五輪アジア2次予選:日本4-0香港>◇B組◇16日◇香港
【香港16日=山下健二郎、奈島宏樹】MF本田圭佑(20=名古屋)がスーパーFKを決めた。U-22(22歳以下)日本代表は、敵地で同香港代表に4-0と快勝した。2点をリードした後半7分、左サイドバックで先発した本田圭が「悪魔の左足」と呼ばれる無回転のFKを直接たたき込んだ。今予選、直接FKでの得点は初めて。課題だったセットプレーから得点を挙げて、反町ジャパンのB組1位通過も決まった。
相手GKは1歩も動けない。2点リードの後半7分。「悪魔の左足」と呼ばれる本田圭のFKは無回転のままGKを襲う。すると突然左に曲がる。そのままゴール左へ突き刺さった。スーパープレーに観客から声も出ない。会場は異様な静寂に包まれた。「思ったより変化してくれました。しっかりボールのしんを蹴れた」と誇らしげだ。
星稜高時代は日本代表のオシム監督と全く逆の指導を受け、技術の高さを身につけた。同校の河崎監督から「がむしゃらに走らなくてもいい。技術で勝負すればいい」と教えられた。パス、トラップ、シュートに力を入れ、高校選手権には3年連続で出場。泥臭いプレーを意識しすぎないことで一流選手へ成長した。「星稜ではいろいろな人と出会い、成長できたと思っている」と感謝する。
プロ入りしてからは意識を変え、ボールがないところでも動き続けるように心掛けた。この日は左サイドバック(SB)で先発。守備に奮闘しながらも機を見て前線へ。前半ロスタイムには平山のゴールを左クロスで演出した。「(SBとしては)センスないなと思いましたけど、完封できて良かった」と胸をなで下ろした。
最終予選では北京五輪出場をかけ、より強い国との対戦が待っている。少ないチャンスをものにするには、セットプレーの精度を高める必要があることを自分自身が最も理解している。「もっと練習してうまくなりたい。今後に期待してください」と力を込めた。「悪魔の左足」が輝きを増せば、日本の北京五輪出場が見えてくる。【奈島宏樹】
[2007年5月17日9時6分 紙面から]
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