日本3大会連続メダル確定/ソフトボール
<北京五輪・ソフトボール:日本5-2ベネズエラ>◇17日◇1次リーグ
日本の3大会連続メダル獲得が決定した。日本はベネズエラを5-2で下し、5勝1敗。日本に直接対決で敗れている2敗のオーストラリアがカナダを4-0で破ったため、18日のカナダ戦を待たずに日本の1次リーグ2位以内が確定した。この日のベネズエラ戦は、相手にリードを許したが3番山田恵里(24=日立ソフトウェア)の2ランなどで逆転に成功した。先発の坂井寛子(29)は2失点で完投した。
女イチローが、チームを救った。5回裏1死一塁、左打者の山田は、得意の外角直球に反応した。軽く浮かせていた右足を踏み込み、シャープにバットを振り抜くとボールは右中間スタンドへ。逆転2ラン。一塁ベースを回ると、チームのうっぷんを晴らすように右腕を突き上げた。
格下に2点をリードされた。4回裏、4番馬渕の大会3号ソロで1点を返すも、直後の満塁の好機を生かせない。5回も先頭の狩野が出塁しながら、続く西山がスリーバントを失敗していた。その後に打席が回ってきた。「ボールをよく見極めて、次につなげる気持ちだった」。一振りが、湿っていた打線に火をつけ、さらに2点を追加した。
山田は、守備でもチームを鼓舞した。4回表2死二塁、センターからのレーザービームで失点を防いだ。斎藤監督も「本塁打もよかったが、あのアウトが何より大きかった」と感謝する好守だった。
アテネ大会に続く2度目の五輪。主将を任された24歳は、文字通りの大黒柱だ。走攻守3拍子そろったプレーから「女イチロー」と評価され、18歳で代表入り。アテネでも打率4割1分4厘と打撃不振のチームで1人気を吐いた。この4年で責任感も増し、北京入り前には「イチローさんがWBCで日本を引っ張ったように、自分もチームを勢いづけるプレーをしたい」と話した。それだけに今大会初めての逆転勝ちに「みんなの気持ちを1つにした試合ができた」と喜んだ。
貴重なこの1勝で、日本の決勝トーナメント進出が決まった。その後、日本と2位の座を争っていたカナダがオーストラリアに敗れたため、日本の1次2位以上も確定。3大会連続のメダル獲得も決まった。だが、日本の悲願は宿敵米国を破っての金メダルだ。「1人1人が役割を果たせば勝ちにつながる。攻める気持ちでいきたい」。イチローが06年WBCで日本を世界一に導いたように、山田が北京で花を咲かせる。
[2008年8月18日8時45分 紙面から]
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