代役遊撃手西山サヨナラ打/ソフトボール

- 12回裏日本1死満塁、サヨナラ打を放った西山はガッツポーズ
<北京五輪・ソフトボール:日本4-3豪州>◇20日◇3位決定戦
エースの318球に報いたい。3-3の12回1死満塁。西山麗遊撃手(24=日立ソフトウェア)が右中間にサヨナラ打を放った。「上野さんが頑張っていたので、早く助けたかった。外野フライでもいいから打とうと思った」と会心の一打を振り返った。
左アキレス腱(けん)断裂で開幕前に離脱した内藤恵美(28)の代役で、二塁手からコンバートされ、2番遊撃手を任された。「不動の遊撃手」といわれた内藤の穴を埋めるため、常に全力プレーを心掛けた。その気迫が緊迫の場面で生きた。
生後1カ月で、心臓に先天性の異常が見つかった。「大動脈弁狭窄(きょうさく)・閉鎖不全症」。心臓の弁に不具合があり、激しい運動で死に至ることもある。中学2年の時、米国の臓器提供バンクから「ドナー(臓器提供者)が現れた」と連絡が入った。ソフトボールを続けるため、8時間の手術を受けた。
移植した心臓弁の耐久年数は約15年。いずれ再手術を受ける時期も来るが「自分のプレーで、病気の子供たちに勇気と希望を与えたい」と誓って、北京に乗り込んだ。「あと1日、喜び過ぎないで、明日(21日)に備えたい」。米国戦でもエースを助け、悲願の金メダルをもぎ取って見せる。
[2008年8月21日9時18分 紙面から]
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