北島が海外メディアに「世界新V」宣言

- 本番会場での公式練習でハンセン(下)を見つめる? 北島康介(上)
2大会連続平泳ぎ2冠を狙う北島康介(25=日本コカ・コーラ)が「世界新V」を世界に宣言した。7日、北京の選手村で競泳日本代表の会見に臨み、詰めかけた20人を超える海外メディアからの世界新更新の質問に「もちろんそのつもり。自信はある」と断言した。9日に予選が始まる100メートルではアテネ五輪以降、世界記録保持者ハンセン(米国)に勝っていないが「五輪は全く違う」と自信満々。連覇を確信していた
ついに北島が「世界新記録宣言」を解禁した。中国人記者からの「世界記録を破る自信は」の英語での質問に即答した。「もちろんそのつもりでやってきた。自信はあります」。会見場に詰めかけた20人を超える海外メディアを前に、世界へ向けた決意表明だった。
本人が世界新を明言したのは05年4月の世界選手権前の会見以来3年4カ月ぶり。アテネ五輪以降は度重なる故障に悩まされた。有言実行を身上とする男は、慎重な言動を繰り返していた。だが、機は熟した。6月のジャパンオープンで200メートルの世界記録を奪回。今月1日の韓国・済州島合宿でのタイムトライアルで過去最高の記録を出した。自然と口元も緩んだ。
最初の種目100メートルでは宿敵ハンセンとの一騎打ちが予想される。最大のライバルは北京入りした4日、日本メディアに「イチバーン」と日本語で金メダル宣言。それを北島は軽く笑い飛ばした。「そんな挑発には乗らないよ。1番って言いながら、写真では指3本立ててたよね。銅メダル狙いかよ、って突っ込みたくなったよ」。
この日午後の練習でも約30分間、本番会場の国家水泳センターでともに練習した。一時は北島が3コースで、ハンセンが6コースで泳ぎ、約5メートルまで急接近した。だが北島はまるで気付いていなかった。「対戦するわけではなく泳ぐのは自分。彼の方がこういう展開(心理戦)は惑わされるんじゃないの」。むしろ精神面の弱い宿敵を心配するほど自信に満ちていた。
世界新記録で金メダルを獲得すれば、72年ミュンヘン五輪男子100メートル平泳ぎの田口信教、女子100メートルバタフライの青木まゆみ以来、日本人36年ぶりの快挙になる。「言葉で言うのは難しいのでレースを見てください」。不調にあえいだアテネ五輪前とは反対に絶好調で2冠取りに挑む。【高田文太】
[2008年8月8日9時16分 紙面から]
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