入江準決4位も通過点、メダル王手/競泳

- 全体4位で決勝進出した入江陵介(撮影・蔦林史峰)
<北京五輪:競泳>◇14日◇男子200メートル背泳ぎ準決勝
北島の後継者として次代の競泳日本代表を背負う、日本選手団男子最年少の入江陵介(18=近大)が、初出場でメダル獲得に王手をかけた。男子200メートル背泳ぎ準決勝を1分56秒35の全体4位で通過。15日の決勝に進出した。自己ベストは今季世界ランク3位の1分54秒77で、この日は余力十分をアピール。12年ロンドン五輪で、エースの活躍が期待される逸材が、一足早い北京でも表彰台を狙う。
五輪初出場とは思えない度胸で、入江がファイナリストの仲間入りを果たした。準決勝の最終2組目に出場し、最後の150メートルのターンまで世界記録保持者のロクテに次ぐ2位をキープ。最後にわずか0秒01差で、隣の欧州王者ローガンにかわされ、この組3位となったが「五輪の雰囲気にも慣れて、落ち着いてきた。それにまだ準決勝というのもあって気合が入らない」と、緊張とは程遠い様子で、明るく振る舞った。
世界新が連発する今大会の高速化に合わせて、準決勝から全力を出す選手がほとんどだ。その中で無理せず、余力を残して決勝に進出した。しかも持ち味の後半の強さに磨きをかけるため、150メートルのターンで従来よりも、意識的にバサロキックの回数を増やすテストまで行った。「これまでは最後のターンで、疲れてキックを打てなかった。それができたのは収穫」。準決勝もあくまで通過点という考えだった。
今大会は直前の韓国・済州島合宿を含めて、北島と同部屋で過ごしている。「金メダリストからレース前日の過ごし方とかを学んでほしい」と上野監督。日本代表のスタッフはロンドン五輪のエースとして期待している。入江も「康介さんは本当に落ち着いている。平常心の大切さを学んだ」と、この日の冷静なレース運びにつなげていた。
決勝では世界記録タイで並ぶロクテ、ピアソルの2強が最大のライバル。「150メートルまでついて行ってラスト50メートルでかわしたい」。最終テストを終え、金メダルのイメージは完成した。【高田文太】
[2008年8月15日8時55分 紙面から]
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