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復刻・アテネ女子200背で中村が銅メダル

<2004年8月21日、日刊スポーツ紙面から>

 女子200メートル背泳ぎで、中村礼子(22=日体大)が銅メダルを獲得した。中村は得意の後半で追い上げ、2分9秒88の日本新をマーク。大接戦を制して3位タイに飛び込み、2大会連続で日本の女子背泳ぎにメダルをもたらした。昨年10月から北島康介を育てた平井コーチの指導を受けて精神的に成長。持ち前の素質が、大舞台で開花した。同種目の寺川綾(19=近大)は8位だった。

 2度同じ失敗はしない。残り15メートルから、中村が強さを見せた。100メートルで逃したメダルへ執念の追い込みだ。「落ち着いていこうと思ったけど、最後は無我夢中だった」。小さな体をグーンと伸ばしてタッチすると、念願だったメダルへ手が届いた。「最後は分からなかったけど、本当に良かった。(2分)10秒を切ることができて、念願のメダルが取れた。満足だし、うれしい」。涙がこみ上げた。

 100メートル決勝では、最後の15メートルで足が動かなくなった。右手の甲に「余裕」の文字を書いて心を落ち着かせたはずだが、どこかで焦りが出た。しかし、今季世界ランク1位の2分10秒09のタイムを持つ200メートルで見事に雪辱。「今の力がこの結果だと思う。お客さんの声援で、最後まで頑張って泳ぐことができました」。

 昨年10月、平井コーチのもとに駆け込んだ。中学時代から強化選手に選ばれながら大舞台で結果が出ない。昨年の世界選手権(バルセロナ)も決勝に進めなかった。自分の殻を破りたい。北島らと毎日一緒に練習することで、世界への意識はこれまで以上に高まった。「自分からお願いして見てもらったから安心して練習できる。精神面、技術ともすべてが変わった」。1日30キロ泳いだ。つらくても、五輪メダルのために耐えてきた。天才的な技術があるわけではない。メダル獲得はこれまでの地道な練習の積み重ねがあったからこそ。どん欲な姿勢を貫いた中村に幸運は舞い降りてきた。【田口潤】

 [2008年8月16日15時3分 紙面から]


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