北島さよなら五輪、閉会式旗手で現役締め

- 閉会式の旗手を務めた北島康介(中央)(撮影・浅見桂子)
北京五輪で史上初の2大会連続平泳ぎ2冠に輝いた北島康介(25=日本コカ・コーラ)が24日、閉会式の「旗手」で現役最後の五輪を締めくくった。04年アテネ大会から日本選手団をけん引した功績を認められ、日本オリンピック委員会(JOC)から指名を受けた。閉会式では国際オリンピック委員会のロゲ会長が閉会を宣言。世界のアスリートが集ったスポーツの祭典が幕を閉じた。
色とりどりの国旗に続いて、北島が日の丸の旗を手に入場した。これまでの汗と栄光に彩られた厳しい道のりが、脳裏を駆け巡った。「最高の自分を表現できればいい」。自分自身にそう言い聞かせてきた世界舞台。充実感と達成感につつまれると、穏やかな笑みを浮かべ、胸を張った。
北島は06年ドーハ・アジア大会で日本選手団の主将を務めたことはあったものの、旗手は初めて。19日に競泳陣とともに帰国していたが、22日にJOCから要請を受けた。関係者とスケジュール調整を行い、翌23日に本人が了承。この日午前に、北京入りした。入場後は日本選手団に合流。陸上男子400メートルリレーで銅メダルを獲得した朝原らと談笑した。「開会式も出たことがなかったので、日の丸を持って出て行けて良かった。うれしいことですからね」とコメントした。
最終日前に帰国した選手を旗手に抜てきするのは異例。日本選手団の上村春樹総監督が「特に北島選手の世界新を含む2種目連覇は多くの国民に感動を呼んだ」と話せば、福田富昭団長も「自分の力を発揮できる選手じゃないと勝てない。彼は別格だった」と絶賛。功労者であり、今大会の象徴として高い評価を得て、旗手に抜てきされた。
アテネと2大会で金4、銅2。日本競泳史上最多のメダル6個を奪った。日本政府側も史上最年少での国民栄誉賞候補として検討している。北島は「最後と思ってチャレンジした」と今後は第一線から身を引く可能性もあるだけに、節目を飾る大役となった。【山下健二郎】
[2008年8月25日8時42分 紙面から]
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