愛ちゃん1番人気、100人殺到で会見中止

- 福原は、会見場に入る時、舌を出しおどけた表情を見せる
北京五輪卓球女子代表の福原愛(19=ANA)が、北京空港をパニックに陥れた。7日、北京入り。現地で日本選手NO・1の知名度と人気を誇るとあって、中国メディアとファン計100人以上が殺到し、もみくちゃにされながらバスに乗り込んだ。空港での会見が中止になるなど「愛ちゃん狂騒曲」が始まった。また4大会連続出場のテニス女子代表の杉山愛(33)も北京入り。日本代表が誇る「7人のあい」の戦いが幕を開ける。
「フーユェン・アイだ!」。福原愛を中国語読みした言葉が、あちこちで飛び交った。午後2時45分。福原が成田発の全日空便で北京入りし、到着ゲートに姿を現した。これが、パニックの始まりだった。
2階から1階へのスロープで、並走する下りエスカレーターに中国人が殺到。メディアだけでなく、一般のファンもいる。福原は、公安2人、日本オリンピック委員会(JOC)の関係者など合計10人にがっちりガードされ、155センチの体はあっという間に埋もれてしまった。
無数のフラッシュを浴びながら、どうにか選手村行きのバスに乗車。「下がって!」。「ハーッ!」。バスの外では、ガードする関係者と、接触しようとする中国人との間で2カ国語の怒声が飛び交った。混乱を避けるため、空港での会見は、中止になった。
約3時間後、選手村で会見した福原は「すごくびっくりしたけど、何も起きないと分かっていたので、怖くはありませんでした。警備員が守ってくれたので、すごく安心しました」と振り返った。前日に協会関係者が騒動を予測し、ガードの手配をしたという。
騒動を目の当たりにしたボランティアの盛晶さんは「中国で人気がある日本人は、福原愛、北島、中村俊輔の順。フーユェン・アイは、きれいでスマートだからね」と説明した。一方で、人気者ゆえの悩みもある。近藤監督は「(試合では)フラッシュや携帯(での撮影)も日本より多い。そういうこともあらかじめ考えておかないといけない」と指摘した。
人気だけでなく、本人は本気だ。出発前の成田空港では「五輪はメダルを狙いにいかなかったら、メダルが取れるわけがない。だからメダルを狙いにいきます」と強気にいった。まずは8日の開会式で旗手を務める。福原の五輪がスタートする。【佐々木一郎】
[2008年8月8日9時16分 紙面から]
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