日本男子、香港下してメダル王手!/卓球

- 香港に接戦の末勝利し、ガッツポーズする水谷隼(左)と岸川聖也(共同)
<北京五輪:卓球>◇14日◇男子団体1次リーグD組
日本卓球界が悲願の五輪メダルに王手をかけた。男子代表が団体戦1次リーグ最終戦で強豪香港を3-0で撃破、3連勝で4強入りを決めた。シングルスで韓陽(29=東京アート)と水谷隼(19=スヴェンソン)が連勝。水谷と岸川聖也(21=スヴェンソン)が組んだダブルスもアテネ五輪銀メダルペアを破った。16日の準決勝で、ドイツと対戦。勝てば「銀以上」が確定する。
完全アウェーだった。シングルスで韓陽と水谷が連勝した。勝てば、夢のメダルに王手がかかるダブルス。相手のポイントが入るたびに、中国の観客が沸く。「加油! 香港!」。相手への大声援が、水谷と岸川の頭上から降り注いだ。だが、水谷は言った。「ああいう雰囲気で試合をするのは、好きですね」。
最終第5ゲーム。5-10から5連続得点で追い付き、最後は水谷のショットが決まり、15-13。相手のマッチポイントを6度もしのぎ、アテネ五輪銀ペアをねじ伏せた。水谷は「岸川さんが台上のレシーブがうまく、僕が次に攻めるパターン。ラリー戦も強いから、弱点がないダブルスなんです」と胸を張った。
世界ランクは日本が5位で、香港は3位。何より、個人の世界ランクで下回りながら、総合力で勝ち切った。3月の世界選手権は、両国とも団体3位。宮崎監督は前夜「どっちが強いか決着をつけよう」と、選手を奮い立たせた。中国出身の韓陽は「勝てたのは、みんなが一丸となったおかげ」と日本人らしいコメントで振り返った。
福原ら女子の陰に隠れる男子だったが、協会は選手強化の布石は打ってきた。岸川は02年、水谷は03年からドイツに留学し、ブンデスリーガでもまれてきた。宮崎監督は「ドイツに行ったから強くなったわけでない。卓球だけで人生を切り開いていこうとする選手だからこそ伸びた」と説明した。
組み合わせ抽選は希望通り、世界ランク2位のドイツとの対戦が決まった。幸運にもV最有力候補・中国を回避できた。宮崎監督は「最高の1日になった。水谷、岸川にとって勝つことが(ドイツへの)恩返しになる。勝って、中国に挑戦状をたたきつけたい」と言った。勝てば、銀以上が確定。地味めキャラ3人衆が、ド派手な結果に手を掛けた。【佐々木一郎】
[2008年8月15日8時55分 紙面から]
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