トランポリン広田、壮行会で阿波おどり

- 壮行会で父秀夫さんと共に阿波おどりを踊るトランポリン日本代表の広田遥
阿波おどりで悲願のメダルへ! 北京五輪トランポリン女子代表の広田遥(24=阪南大職)が19日、大阪市内で行われた大阪府協会の壮行会に男子代表2選手とともに出席。徳島出身の父秀夫さん(55)との「ツーショット阿波おどり」を披露した。幼いころに阿波踊りでバランス感覚を培った広田は、父親のエールを受けて、前回の7位入賞から北京では悲願のメダル獲得を目指す。
笛と太鼓の祭り囃子(ばやし)に合わせて広田が、父秀夫さんと2人で踊った。出席した450人から掛け声が上がり、会場はお祭り気分に包まれた。アテネ五輪前の壮行会以来の阿波おどり披露。「今回は踊らない」と周囲に宣言していたが「アテネの時よりも気合が入った踊りだったと思う。やっぱり体は覚えてましたね」と苦笑いした。
この阿波おどりこそ広田の競技人生のベースでもある。現在、阿波おどりグループ「大阪天水連」の連長を務める父の影響で、幼少時代から踊りに熱中したという。「阿波おどりはバランス感覚が養えるし、足腰も強くなる」と秀夫さん。華麗に宙を舞うトランポリンとは無関係のように見えるが、抜群のバランス感覚は踊りで培ったのかもしれない。
北京五輪では日本人で広田しかできない3回宙返り1/2ひねりで入り、最後は抱え込みの2回宙返りで締める。7位に入賞したアテネ五輪よりも難度点を上げた構成は、6月のW杯スイス、スペイン大会で初めて試した。2大会とも予選落ちだったが「今はベースを固めている状態。北京までに積み上げていきたい」。現在の世界ランクは17位だが、演技が完成すれば自然とメダルが見えてくる。
父のためにもアテネを上回る活躍をしたい。徳島阿波おどりは8月12~15日で、16日開幕の五輪トランポリン競技と日程がほぼ重複。秀夫さんは北京に向かうため、今年は断腸の思いで踊りをあきらめる。「踊らないのは、前にけがして以来、何十年ぶり。娘には金属探知機に引っかかるものを持って帰ってきてほしい」とメダル獲得を願った。これに広田も「大勢の方に注目されているので、トランポリン代表としてみんなの思いも乗せて頑張りたい」と大きな瞳を輝かせた。【大池和幸】
[2008年7月20日8時57分 紙面から]
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