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井出5位!日本人初入賞/トライアスロン

バイクを飛ばす井出(右端)=北京郊外、昌平区十三陵ダム周辺
バイクを飛ばす井出(右端)=北京郊外、昌平区十三陵ダム周辺

<北京五輪:トライアスロン>◇18日◇女子

 鉄人娘が大健闘だ。トライアスロン女子で井出樹里(25=トーシンパートナーズ・チームケンズ)が日本人過去最高の5位入賞を果たした。最初のスイムで4位につける好スタートを決め、タイムは2時間0分23秒77と、メダルまで約28秒差に迫った。水泳と陸上で芽が出なかったが、五輪の夢をあきらめきれず、2年半前に転向したばかりの“初心者”。ロンドンではメダルを狙う。3大会連続出場の庭田清美(37)は9位、初出場の上田藍(24)は17位だった。

 全身全霊を使いきった。井出が最後の力を振り絞って両手を広げ、ゴールに飛び込んだ。照りつける太陽のもと、天を仰ぐ。「メダルが欲しかった。でも、こっちの道へ手招きしてくれた人たちを信じてきてよかった」。悔しさと充実感が入り交じった。

 泳いで、こいで、走る。乙女には過酷な合計51・5キロの「鉄人レース」で日本人初入賞、いや過去最高の5位。競技歴わずか2年半で、メダルに27秒93差まで迫った。最初のスイム(1・5キロ)で4位につけ、40キロのバイクで一時18位まで落ちたが、ラン(10キロ)で意地を見せた。1周2・5キロのコースで3周目で4位に浮上、ラスト1周で14秒差の3位選手を追った。メダルまであと1歩だった。

 「この舞台に立つことが目標だった」。五輪の金メダルを夢見て、6歳から競泳を始めた。松原高2年では自由形でインターハイにも出たが、世界との距離を痛感した。玉川大で陸上に転向したが、故障続きで1万メートルの全日本学生選手権出場がやっと…。行き詰まっていた04年夏、陸上部との合同練習に来ていた飯島監督と出会った。初めてトライアスロンという競技を知った。「五輪でメダルが取りたいんです」と訴え、06年から競技を始めた。

 夢への執念が、急成長を呼んだ。昨年9月1日にドイツの世界選手権で落車して右肩を骨折した。それでも、あきらめなかった。上半身を鍛えられない約2カ月間は、水中歩行で下半身を強化。上半身の筋力トレ再開わずか3日後の日本選手権に出場して3位となり、仲間の度肝を抜いた。12月のW杯で日本人過去最高の2位となって、五輪切符を奪取した。

 趣味は「手紙を書くこと」だ。北京五輪のレース300日前から毎日欠かさず、飯島監督にあてて日々の状態と思いを便せんにつづってきた。この日のレース前もペンの代わりに携帯電話を手に、決意をメールにしたためた。

 「ずっとなりたかった一番に、今日なります」。

 夢はまだ、かなわなかった。でも、競技人生は始まったばかりだ。「2年半でここまで来た。(ロンドン五輪までは)あと4年あるから」。全力を使い果たしたはずなのに、瞳だけは輝いていた。【太田尚樹】

 [2008年8月19日9時25分 紙面から]


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集団の先頭を走る山本
[2008年8月20日] 
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力走する山本と田山
[2008年8月19日] 
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5位でゴールする井出
[2008年8月19日] 
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17位でゴールする上田
[2008年8月19日] 
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庭田係員に抱えられる
[2008年8月19日] 
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バイクを飛ばす井出
[2008年8月19日] 



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