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越川20点で、植田日本1勝/バレー

第1セット、体勢を崩しながらもスパイクを決める越川(撮影・宇治久裕)
第1セット、体勢を崩しながらもスパイクを決める越川(撮影・宇治久裕)

<男子バレー・北京五輪世界最終予選:日本3-1イラン>◇1日◇東京体育館◇総当たりリーグ戦

 世界12位の日本がイタリア戦の悪夢を気力で振り払った。同26位のイランに、第3セットを23-25で落とし危ない場面もあったが、第4セットは25-22で振り切った。越川優(23=サントリー)が、イタリア戦で右足首をねんざしながらも、この日はスパイクでチーム最多の20得点をたたき出した。日本は通算1勝1敗で、3日に韓国と対戦する。

 絶対に負けられないアジアとの初戦を、日本がもぎ取った。11本のマッチポイントを逃し大逆転負けを喫した前日から、何とか1日で立ち直った。「昨日の負けから今日に切り替えるのが大変だった」。植田監督は、勝利にホッとした表情を見せた。

 最後は、越川が時間差でスパイクをたたきつけた。第3セットを落とし、流れはイランに傾きかけた。前日の悪夢の再現だけは、どうしても避けたかった。「昨日はすごい悔しい負け方だった。だから今日は絶対に勝ちたかった」。その思いを全身でボールにぶつけた。

 右足首は、ひと晩では完治に程遠い。イタリア戦後には、1人で歩けなかったほどだ。しかし、サポーターをしていたことで重傷を逃れた。昨シーズンのVリーグで戦線を離脱した肩の故障も抱える。「変に力が入らないので、ケガをしている方が調子がいい」。気力を振り絞った20得点で、嫌な流れを断ち切った。

 イタリア戦の1敗で、実力から考えても、日本の全体1位での五輪出場権獲得は厳しい。この日、アジアのイランに負ければ、アジア最上位での出場権獲得も危なかった。しかし、日本は「自分たちのバレーで1戦1戦立ち向かうだけ」(越川)と、何とか踏みとどまった。

 越川の背番号17は、チームの7番に加えて、1番になりたいという願いでつけた。その願いを達成するためにも、3日からまだ3戦続くアジア勢には負けられない。「僕らはアジアで勝つしかない」。越川の右腕が、3日の韓国戦でも爆発する。【吉松忠弘】

[2008年6月2日9時28分 紙面から]

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