石島スパイク13発で宿敵韓国打破/バレー

- 第4セット、ポイントを奪い雄たけびを上げる石島(右)
<男子バレー・北京五輪世界最終予選:日本3-1韓国>◇3日◇東京体育館◇総当たりリーグ戦
頼れる男が復活した。世界ランク12位の日本が同16位の宿敵韓国を3-1で下して2連勝とした。「ゴッツ」こと石島雄介(24=堺)がチーム最多13本のスパイクを決める活躍。過去2戦はエース3人の中で山本隆弘(29)越川優(23)に後れを取っていたが、見事に立ち直った。4日は同28位のタイと対戦する。
1万人の大歓声にも負けない、石島の雄たけびが会場に響きわたった。「ッシャー!」。右腕を振り抜き、力こぶをつくり、叫ぶ。チーム最多13本のスパイクを韓国コートにたたき込み、ガッツあふれるプレーで日本を2連勝に導いた。
第1セットはスパイク決定率20%台と決めきれず、第2セット中盤には荻野主将と交代してベンチへ退いた。だが、腐らなかった。「ずっと荻野さんを見てた」。チームを鼓舞する38歳の姿を目に焼き付け、出番を待った。コートに戻ると1-1と追いつかれて迎えた第3セットを7得点の活躍で奪取。「石島を生かしたかった」とセッターを同じ堺所属の朝長に代えた、植田監督の“親心”にも応えた。
この日は同じアジア枠のオーストラリアが敗れて首位争いから後退。同国の1位通過は望み薄になり、アジア1位をめぐる争いはさらに厳しくなった。植田監督は「残り全部勝たないと五輪には行けない。日本の攻撃は3人のエースがそろってこそ。やはり石島の攻撃力が上がってこないと」と強調する。過去2戦で山本の50得点、越川の45得点に対し、26得点と出遅れていた石島の復調は大きい。
石島は「北京に行きたい気持ちでいっぱい。役割を果たしたい」と気を引き締めた。06~07年にはブラジルに渡り強豪ウルブラでレギュラーの座をつかんだが、チームからの契約更新オファーを断って日本へ戻った。理由は「北京五輪は外せないから」。あと4試合に自分のすべてをぶつける。【太田尚樹】
[2008年6月4日8時21分 紙面から]
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