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オリンピック名言集

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実況手編

「鈴木桂治のオリンピックの夏はここで終わります。・・・こみ上げるものを抑えることができません。世界選手権で見せた涙は100キロで頂点に立った喜びの涙でした。北京では悔しい、つらい涙となりました。鈴木桂治、敗者復活1回戦で…敗れました」

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長坂哲夫アナ(41=フジテレビ)2008年北京大会・男子柔道100キロ級:鈴木桂治
 「鈴木桂治のオリンピックの夏は終わりました」。-哀しく、それでいてどことなく美しく、そして何と優しい表現なのだろう。勝者がいれば敗者もいるのがオリンピック。日本選手団の主将の鈴木桂治には金メダルを取って当然の期待がかかっていたが、まさかの2戦連続の1本負けという屈辱的な結果が待っていた。フォローのしようがない結末。鈴木の28歳という年齢に、4年という年月を考えれば「次のロンドンに期待しましょう」などと実況するのは、あまりに無責任で、安易な道に逃げていると言われても仕方がない。だが、終わったのは「オリンピックの夏」と表現することで、事実を的確に伝えつつ、(まだ次があるじゃないか、このままで終わるな)という無言のエールになっているように取れる。長坂アナの実況はこうした選手へのリスペクトや優しさがベースになっているように思える。最後の「敗れました」の前に1~2秒の「間」を取り、鈴木が通路に消える瞬間に言葉を合わせたのは、狙ったのか偶然なのか。憎らしいまでに鮮やかだった。
 ※写真は敗者復活戦でも敗れた鈴木桂治(共同)



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