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「ボルト、ボルト、ボルト、ボルト~~~~! 9秒68、風もなく何と9秒68、世界新記録。人類がついにたどりついてしまった9秒68」
- 初田啓介アナ(37=TBS)2008年北京大会・陸上男子100メートル・ウサイン・ボルト (ジャマイカ)金メダル
- 競技時間は10秒にも満たない中、最後は勝者の名前を連呼するしかないのは当然だし、誰が勝ったのかを伝えるのはアナウンサーの務めというものだろう。過去に追い風参考ながら9秒6台は出ているだけに「風もなし」を加えたのは記録の価値を正確に伝えたことになる。さらにこのセリフの直後に公式タイムは9秒69であることを伝えており基本に忠実と言っていい実況だと思う。世紀の瞬間の中継としては十分に楽しめたし、ボルトの連呼も悪くなかった。ただ、「人類が…」と言い出した部分はどうだったのか。初田アナのTBSが中継する世界陸上では「人類最速」などとやたらと「人類」を使いたがるが、そもそも男子100メートルは馬やチーターと争うわけではなく、人類だけで走ることを疑う人間などいないだろう。初田アナがどういう意図で「人類が」と使ったかは知らないが、その言葉を聞いた時に山本高広そっくりの俳優の絶叫する姿を思い浮かべ、歴史的快挙の興奮からさめてしまった視聴者もいるのではないか。ちょっと残念な気がする部分ではあった。
※写真は優勝したボルト(共同)