吉田号泣、格下に敗れる/レスリング

- 米国選手に判定で敗れ連勝記録がストップ、ぼうぜんとする吉田沙保里(共同)
<女子レスリング:国別対抗戦W杯>◇19日◇中国・太原
レスリング女子55キロ級の「無敵の女王」吉田沙保里(25=綜合警備保障)が、ついに負けた。1次リーグの2戦目の米国戦で、マルシー・バンデュセンに0-2でまさかの敗退した。6年以上も守り続けてきた連勝記録が「119」で止まり、人目もはばからず号泣。五輪連覇を狙う北京五輪に向け、出直しを迫られた。日本は米国に3-4で敗れたため、前回大会に続き優勝を逃し、20日のカザフスタンとの3位決定戦に回ることとなった。
悔しさ、屈辱感、そしてショック…。渦巻く感情で涙が止まらなかった。敗戦が決まった瞬間、吉田は他の階級の試合を見ずに、マットサイドでがっくりとうなだれた。「119」で連勝が止まり気持ちの切り替えができず、試合終了から50分後にようやく「勝てると軽くいってしまったのが悪いと思う」と答えた。
格下のバンデュセン戦は第1ピリオド(P)、第2Pともに吉田がタックルで攻めに入ったところを返されて失点した。ビデオチェックの末に相手にポイントが入る微妙な判定。強すぎる日本に対して外国勢に有利な判定が出ることが頻発しており、栄監督も「まずい」と感じたが、その心配が的中してしまった。
「無敵の女王」の唯一の懸念材料が黒星につながってしまった。昨年9月の世界選手権後、タックルに入った際に食らう返し技への防御を練習してきた。大会前に「防御力がどれだけ身に付いているかを確かめながら絶対に勝つ」とテーマを話していたが、まさに「弱点」を突かれた。
W杯は体重が各階級のリミットのプラス2キロオーバーまで認められる。そのため、普段から体格がいい外国勢は通常でも56キロしかない吉田より体重、パワーで優位に立てる。吉田にとっては不利な状況だったが「返された技とはいえ、負けは負け。タックルで返されると、必ず相手に(ポイントが)入った。返された自分が悪い」と言い訳はしなかった。
バンデュセンは試合後「この技(返し技)を何千回も練習していました」と明かした。女王吉田は常に世界から研究される立場。北京五輪に向け、日増しに厳しい戦いを迫られる。「まだ北京がある。もっと練習しなければならないことが分かった。北京では絶対に優勝です」。8月に北京のメインポールに日の丸を掲げるため、この屈辱からはい上がるしかない。
[2008年1月20日9時9分 紙面から]
最新ニュース
- 吉田ら欠場も日本女子3位/レスリング [20日23:57]

- 母校での報告会
- [2008年8月29日]

- 石原都知事を表敬訪問
- [2008年8月28日]

- メダルをガブリ
- [2008年8月21日]

- メダルをかじる4選手
- [2008年8月20日]

- メダル見せる両選手
- [2008年8月20日]

- 池松は初戦で敗れる
- [2008年8月20日]



