2大会連続銅京子は現役続行/レスリング

- 銅メダルの浜口は笑顔でガッツポーズ(撮影・宇治久裕)
<北京五輪:レスリング>◇17日◇女子フリースタイル72キロ級3位決定戦
72キロ級の浜口京子(30=ジャパンビバレッジ)は準決勝で王嬌(中国)に敗れたが、3位決定戦でバーナードを破り、2大会連続銅メダル。浜口は現役続行に意欲を見せた。
満面の笑みだった。誇らしげにメダルを掲げていた。アテネに続く銅メダルが、浜口には光り輝いて見えた。「4年間本当につらかった。でも3位決定戦はレスリング人生の中で最高の試合でした。アテネの時より中身の濃い銅だと思う」。決勝にも進めなかったのに、そう言い切った。
準決勝で完敗した。第2P45秒。王嬌にグラウンドの攻防のスキを突かれ、強引に抑え込まれてフォール負け。中国の20歳の新星にパワーで圧倒された。「3位決定戦までの間は心の葛藤(かっとう)だった。相手の方が強そうだな、いや私の方が強い」。揺れる気持ちを振り切り、バーナードとの3位決定戦は見違えるような強さで圧倒した。
屈辱と痛みに耐えた4年間だった。アテネ五輪で決勝に進めず、06年世界選手権では頭突きを浴びて鼻骨などを骨折。手術後は痛みに耐えかね、病院で泣いた。母初枝さんでさえ、見かねて「もうやめてもいいんだよ」とささやきかけた。それでも「私はやっぱりレスリングが好きだから」とマットに戻った。金メダルへの執念があった。結果は銅だったが、頑張り抜いたという自負がある。「家族にも重圧をかけさせた。家族、支えてもらった方々に銅メダルを見せたい。触って欲しい」と胸を張った。
この日も観客席で絶叫応援を送った父アニマル浜口は「ロンドンまでできる!」と娘にエールを送った。それに応じるかのように、浜口も「完全燃焼です、北京五輪は。ロンドン? 面白いですね。レスリングが好きなので、やりたいし、やらせてください。家族も『ロンドンまで行ける』と言っているので」と現役続行を宣言。父と娘の物語は、まだ終わらない。
[2008年8月18日9時7分 紙面から]
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